「好きなこと」を支えるために、生活を少し見直すお話

室内でゆっくり体を伸ばしている人

楽しみにしていることがあると、生活のリズムが少し変わることがあります。

いつもより寝るのが遅くなったり、朝の動き出しがゆっくりになったり。

それ自体が悪い、という話ではありません。そういう時間があるから、毎日に張り合いが出ることもあります。

今は、生活を見直すちょうどいい区切り

楽しみにしていたものが一区切りした今は、普段の生活を少し見直すにはいい時期かもしれません。

  • 寝る時間や起きる時間はどうだったか
  • 食事や薬は、いつもどおりだったか
  • 暑さで外出や体を動かす時間が減っていないか

細かくチェックする必要はありません。「そういえば、どうだったかな」と振り返るくらいで十分です。

リハビリでは「何のために動くか」も大切です

リハビリというと、筋力をつけることや歩く練習を思い浮かべる方が多いと思います。

もちろん、それらも大切です。ただ、運動そのものが最終目的とは限りません。

歩けるようになって、何をしたいのか。
その人の「やってみたい」が、リハビリの目標を考える手がかりになります。

同じように歩く練習をする場合でも、「玄関まで自分で行きたい」「近所のお店へ行きたい」「家族と外食したい」では、必要な距離や動き、準備することが変わります。

好きな番組を見たい。涼しくなったら少し出かけたい。家族と一緒に食事をしたい。そんな小さな楽しみや目標が、体を動かすきっかけになることもあります。

無理に新しい趣味を見つける必要はありません。以前好きだったことや、今ちょっと気になっていることを話す中で、「これならできそう」と思えるものが見つかれば十分です。

支える側も、ひとりで抱え込まないために

ご家族様や支援する側から見ると、「好きなことは続けてほしいけれど、体調を崩さないか心配」という場面もあると思います。生活リズムの乱れや活動量の低下は、ただ注意するだけではなかなか変わりません。だからこそ、何が楽しみなのか、どこに不安があるのか、どのくらいなら無理なく続けられそうかを一緒に整理していくことが大切です。

「いつもと違う」に気づくために

訪問看護やリハビリでは、血圧や体温、症状などを確認するだけでなく、普段の生活の様子も見ています。

いつもより話が少ない。好きだった番組を見なくなった。食事は取れているけれど、動く回数が減っている。

同じ変化でも、その意味は人によって違います。だからこそ、その方の普段の様子や、好きなことを知っておくことが大切です。

訪問の中で交わす何気ない会話が、その方の普段の様子や小さな変化を知る手がかりになることもあります。

楽しみを一律に諦めるのではなく、体調や安全に配慮しながら、どうすれば続けられるかを考える。必要があれば、ご本人様やご家族様、ケアマネジャー、主治医などと情報を共有する。そうしたことも、在宅で生活を支える仕事の一つです。

大きな予定でなくてもかまいません。

「次はこれをしよう」と思えるものが、毎日の中に少しずつ見つかるといいですね。